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今年のお年玉はどうする?お年玉の使い道や子どもと一緒に体験する運用について解説!

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今年のお年玉はどうする?お年玉の使い道や子どもと一緒に体験する運用について解説!

もらったお年玉をどうするかというと、とりあえず貯金しておこうとなってはいませんか?せっかく子どものためにもらったものだからこそ、子どものためになる使い方や貯め方をしたいですよね。

ここではお年玉の様々な使い方を紹介していきます。今使うのではなく、将来に備える選択肢も紹介しますので、お子さまと相談しながら、お年玉の使い道を考えてみてください。

もくじ

    お年玉の主な使い道は?

    お年玉の使い道にはどのようなものがあるのでしょうか?主なお年玉の使い方を調べてみました。

    • 貯金をする
    • 普段買えないものを買う
    • お小遣いの足しやお小遣いの代わりにする
    • 運用する
    • それぞれみていきましょう。

    参考:学研教育総合研究所,2020, 「小学生の日常生活・学習・新型コロナ対策の急行に関する調査」(最終閲覧日:2023年10月26日)

    貯金をする

    調べるなかで最も多かった使い道は貯金です。子どもが成長すると、部活や塾代、進学のための費用など今よりもさらにお金が必要になっていきますよね。子どものためにもらっているお年玉だから貯金という選択肢が多いことには納得です。

    貯金をする場合は、子ども用の口座を作成し、家庭のお金とは分けて管理することをおすすめします。自分名義の口座があることで、自分のお金であることを自覚でき、使う場合は一歩立ち止まって考えるきっかけになります。また、お年玉がいくら貯まっているかを見ることができるので、お金が貯まっていく楽しさを経験できます。
    大人がどのようにお金を管理しているかを知る一つの方法として、お年玉の入金をする際は、ATMを一緒に使ってみるのもいいかもしれません。

    普段買えないものを買う

    近頃は高額なおもちゃだけでなく、お年玉でパソコンやタブレットを購入することもあるようです。このように大きな金額を使う経験をさせるのもおすすめです。お金を使う力や守る力を鍛えることができるからです。

    そのためにも、可能な場合は子ども自身に買い物の支払いをさせてみましょう。保護者のお財布からお金が出る時と、子どもが自分のお財布から出す時ではお金が減るという感覚が異なります。子どもに支払いをさせることで、お金が減っていくことを自分のこととして捉えられ、買い物をする際に考えるきっかけになってくれます。

    また、お年玉を使う際は、元々あるお金からいくら使うのかを子ども自身が把握できるようにしてあげるといいですね。例えば5万円のうち1万円使うなどです。子どもが元々あった金額を知っておくことで、限りあるお金の中でやりくりする経験ができ、お金を守りながら使う力を鍛えることができます。

    みらいいでは他にもお金を使う力について学べる記事をご用意しています。年末年始はお年玉をきっかけにお金との付き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。
    子どもに伝えたい「お金を使う力」を鍛えるために必要な考え方とは?

    お小遣いの足しやお小遣いの代わりにする

    お年玉をお小遣いの足しや、普段渡していないお小遣いの代わりとして渡す場合も多いようです。子ども自身に管理させることは前述したように、お金の管理の練習になるため、限られたお金の中でやりくりする力が身につけられます。

    お小遣いで渡す場合は、お子さまと1年間でいくら使うのか金額を一緒に決めてみてもいいですね。そして、お子さまと決めた金額の範囲内であれば、その後の使い方には口出ししないようにしましょう。「またそんなものを買って。どうせ飽きるでしょ」など、お金を大事に使って欲しいからこそ出てくる言葉ですが、子どもたちにとっては自分の選択に自信が持てなくなる原因になってしまうかもしれません。

    また、お金を使ったことに対しての満足感も下がってしまったり、自分自身で決めることが苦手になってしまったりする可能性もあります。お金を出して買ったものを使わなくなったとしてもそれもいい勉強です。ただ、あまりにも気になるときは、否定ではなく、買ってどうだったのか、なぜ買ったのか子どもの気持ちや考えを聞いてあげるようにしましょう。そうすることで、子どもが自分の行動を振り返るきっかけを作ってあげることができます。

    運用する

    運用もお年玉の使い道の一つにあります。運用は、リスクがある分、お金が減ってしまう可能性がありますが、お金が増える可能性もあります。インフレ(物の価格が上がること)や年金制度に不安を感じる今だからこそ、お子さまにお年玉を使って運用の経験をさせてあげるのはいかがでしょうか?お金を自分で稼いで増やす以外にもお金に働いてもらってお金を増やすという選択肢を与えてあげることができます。

    こちらの記事は、お金を守る方法について解説しています。ぜひ参考にしてください!
    お金は何から守る?小学生から知りたいお金を守る方法と伝えるポイント

    子どもの名前で運用はできる?

    お年玉を運用したいとなった場合、子どもの名前で運用が可能です。未成年口座というものがあり、0歳〜17歳の子どもが親権者の同意のもとで口座を作ることができます。未成年口座は保護者もその銀行や証券会社に口座を持っている必要があることが多いです。もし保護者が口座を持っておらず、子どものために口座を開設しようとお考えの際はご自身のものも開設するつもりで準備ができるといいですね。

    開設のためには以下のような書類が必要です。

    • 子どもの本人確認書類
    • 親権者の本人確認書類
    • 未成年者と親権者の続柄を証明できる書類:戸籍謄本など
    • 印鑑


    お年玉を運用し将来に備える場合、いくらぐらい備えておくと安心なのでしょうか?みらいいでは、子どもの将来のお金に関して、どのように始めるべきか、いくらぐらい必要なのかなどについてお金のプロに話を聞いています。お子さまの今後のお金については、こちらの記事も参考にしてください。
    【必見!】 子どもの将来のための資産形成お金のプロに聞いてみました!

    お年玉を運用するならどんな商品がある?

    お年玉で運用をする際に知っておきたい方法はこちらの2つです。

    • 株式投資
    • 投資信託

    それぞれ説明していきます。

    株式投資とは?

    株式投資は、企業にお金を貸す(出資)ことを言います。企業は新商品やサービスの開発や、人を雇うお金、機械の購入費や維持費など多くのお金が必要です。そのお金を集めるために株式を発行します。その株式を購入し、企業に出資すると株主になることができます。そして、株主になると株主総会など企業の経営に参加できたり、配当金がもらえたりする権利が得られるのです。

    お子さまに株式投資を体験させてみたい場合は、なくなっても困らない程度の少額から始めてみましょう。近頃は証券会社によっては、1株から購入できるサービスを提供しています。ワンコインで買える株もありますので、好きな会社や、有名な会社のものを買ってみるといいですね。

    株式投資は、その企業の売り上げや今の株価だけでなく、どのようなサービスを展開しているのか、ライバルはいるのか、この先も価値のあるものを提供し続けられそうかなど様々な視点で判断していく必要があります。最初は好きな銘柄を選んで、株価がどういうものに影響を受けるのかを体験しながら、徐々に購入判断基準を増やしてみてはいかがでしょうか。

    投資信託とは?

    投資信託は、運用会社がたくさんの投資家からお金を集め、その資金を投資したり運用したりします。その結果得られた利益などを投資家に戻す金融商品です。新しい制度になると話題になっているNISAもこの投資信託を利用しています。

    投資信託は、プロが運用してくれたり、多くの商品に分散してリスクを減らすことができたり、株とは違ったメリットもあります。アメリカの統計では、投資信託の運用期間は15年以上あればマイナスになるリスクはかなり抑えられるといわれています。しかし、株と同様に投資信託も投資の1つですので、資産が減ってしまうリスクはあります。使う時に経済ショックが起こり、資産が減ってしまう可能性もあるため、そのリスクも考えた上で貯金と投資を併用するようにしましょう。

    新NISAの金額の中でお年玉を運用する方法もあります。NISAとは、通常、投資を行った結果利益が出ると20.315%の税金がかかりますが、NISA口座ですとその税金がかからなくなります。一人当たり1800万円までの資金で得た利益が課税されないことになるため、活用したい制度です。ただし、新NISAが利用できるのは18歳以上なので、親のNISA口座で運用することになります。運用後しっかりとお子さまに渡せるように、いくらが子どものお年玉なのかをしっかりと分けて管理しておきましょう

    お年玉は運用ではなく、お子さま自身に自由に使わせることも多いかもしれません。その場合、使い方についてお子さまと話をしてみてはいかがでしょうか?実は使い方には種類があるのです。お金とはそもそもどういうもの?という基本的なところから解説しているので、併せて参考にしてみてください。
    子どもに伝えたい「お金を使う力」を鍛えるために必要な考え方とは?

    どこで調べる?

    こういった運用に関してどのように調べるといいのでしょうか?
    主に以下の4つが挙げられます。

    • Youtube
    • 証券会社のホームページ
    • 銀行の窓口


    証券会社のホームページでも国の制度や、新しいサービスについて詳しく解説されていることが多いです。また、銀行は手数料が高い商品を取り扱っており、勧められることも多いため、その場で契約せずに一度話を持ち帰ることをおすすめします。

    調べる際に注意しておきたいのは、1つのものからの情報を鵜呑みにしないことです。様々な媒体から情報を取り、偏った情報や考えでないかを確認しながら学習を進めることが大切です。いくつかの方法で調べていると、言っていることが同じであることに気づきます。こちらの記事で繰り返し述べている「資産が減ってしまうリスクがある」ということも今後調べていく上で何度も出てくることがありますが、これも運用に関する大切な基本の一つです。

    運用を始める前には、他の投資の種類や、投資の世界での「リスク」は価格の振れ幅を指すこと、余剰資金で行うこと、運用成績の基準値、手数料の相場などを押さえておけるといいですね。お金に関する調べ物を始めると、どんどん新たなサービスが目に入り、簡単に増やせそうな感覚に陥ることもあるかもしれません。しかし、投資には「オイシイ」話はありません。まずは基本を押さえることを意識しておきましょう

    ただし、調べすぎて行動できなくなると、もったいない側面もあります。投資信託などの金融商品は長い時間をかけることでリスク分散になりますし、複利の力を使うことで自分自身で稼ぐ金額を減らすこともできます。運用になれるという意味で、なくなっても困らない程度の金額で小さく始めてみましょう。百聞は一見にしかずですので、運用も基本が押さえられたら始められるといいですね。

    こちらの記事ではお金の教育についてまとめました!
    【お金の教育特集】子どもの未来につながる小学生から身につけたいお金の力!

    子どもにも投資体験を

    これからの時代、投資をしないことはリスクといえます。NISA制度が改正され、税金の優遇がされたのは、老後の資金は各個人で準備しようというメッセージだともいわれています。世界的な燃料の高騰や、海外の物価上昇は国内のインフレの要因になります。

    国内の賃金はバブル期から上がっていないため、自分自身の生活を守るためにもお金を運用していくことは必須のスキルです。一攫千金で行うのではなく、インフレ率をカバーしていけるような成績を目指すことが大切です。

    お年玉を使って、運用の練習をさせてあげるのはスキルをつけるためにも有効な手段だといえます。これを機に、保護者の方も一緒に運用について学んでみてはいかがでしょうか?

    投資以外にもお金についての教育も気になる場合は、こちらの記事をご覧ください。
    家庭での声かけなどもありますので参考にしてみてください。
    子どもへのお金の教育どうする?伝えるべき4つのポイントと具体例を紹介!

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