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卒業後のランドセルはどうする?手元に置いておきたいならリメイクもあり!

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卒業後のランドセルはどうする?手元に置いておきたいならリメイクもあり!

6年間、ずっと大切に使ってきたランドセル。

子どもが卒業したらどうすればよいのだろう?このまま処分するのももったいないな…と悩んでいる親もいるかもしれませんね。

ここでは、卒業後のランドセルの扱い方についてまとめました。さまざまな方法がありますので、子どもとよく相談して決めるようにしましょう。

もくじ

    そのまま自宅で保管する

    子どもの思い出がたくさんつまっているランドセル。
    卒業式には友だちに寄せ書きをしてもらう子どもも多いので、しばらく保管する人もいるようです。
    保管する場合は、ランドセルにカビが生えないようにすることが重要です。
    ランドセルは湿気に弱いため、2、3日天日干しをしてから保管します。その際は、購入時の箱に入れる、ランドセルの中に乾燥剤を入れるなどして、風通しのよい場所で保管しましょう。
    天気のよい日には定期的に日陰干しをする点も、保管するうえでのポイントです。

    自治体のルールに従って処分する

    ランドセルは意外と場所を取ってしまうため、思いきって処分してしまう人もいます。
    ランドセルを処分する際は、必ず自治体のゴミ出しルールをチェックし、それに従って処分しましょう。燃えるゴミか不燃ゴミかは、自治体によって変わります。住んでいる地域の自治体に問い合わせてください。
    処分する前に、デジタルデータとして残しておくのもよいかもしれません。
    捨てる際には、感謝の気持ちを込めて丁寧に処分してくださいね。

    親族や知人に譲る、または地域密着型の掲示板やフリマアプリに出品する

    スマホを触る女性

    親族や知人でランドセルを必要としている人がいたら、譲るという方法もよいでしょう。
    また、ランドセルの状態がよい場合は、「ジモティー」などの地域密着型の掲示板やフリマアプリに出品する方法もおすすめ。経済的に新品のランドセルの購入が難しい、手持ちのランドセルに不具合が生じたなど、さまざまな事情でランドセルを探している人がいるかもしれません。
    フリマアプリをチェックすると、多くのランドセルが出品されています。
    出品する際には、購入者が参考にしやすい写真をいくつかアップロードし、ランドセルの状態が正確に伝わる紹介文を記載してください。

    別のアイテムにリメイクする

    近年、ランドセルとは違う形で手元に残せる「リメイク」が人気を集めています。丈夫な皮でできているため、ランドセルはリメイクに向いているといえます。
    ランドセルブランドやリメイク工房に依頼すれば、飾っておけるミニランドセルをはじめ、財布やペンケース、キーホルダーなどさまざまなアイテムにリメイクしてくれます。
    違う形とはいえ、大切な思い出の品をずっと残しておけるのは親としても嬉しいですよね。
    ランドセルのリメイクは、ほとんどがホームページで受注し、送料負担でランドセルを発送する方法が一般的。リメイクが終わったら、再び発送してもらい受け取ります。
    リメイクは手作業で行っていることが多いので、申し込んでから受け取るまで数か月かかることを覚えておきましょう。
    では、ランドセルをリメイクしてくれる業者を紹介します。

    セイバン

    • リメイク商品:小物3点セット(長財布、折財布、ミニミニランドセルキーホルダーかベルトキーホルダーどちらか1点)
    • 価格:2万2,000円(税込)
    • 製作期間:4か月~5か月
    • 公式HP:https://www.seiban.co.jp/

     
    ランドセルブランドのセイバンでは、セイバンで購入したランドセル限定でリメイクを行っています。
    リメイクしてくれる商品は、長財布、折財布、ミニミニランドセルキーホルダーかベルトキーホルダーどちらか1点の計3点セット。

    セイバン

    画像引用元:セイバン公式

    キーホルダーを選べるのが嬉しいですね。
    なお、リメイクは、セイバンの直営店に持ち込みのみ。発送では受け付けていないので、直営店が近くにある人におすすめです。

    土屋鞄

    • リメイク商品:ミニランドセル、ペンケース、キーチャーム、パスケース、タペストリー、ランドセル型フォトフレーム
    • 価格:1万1,000円~2万9,000円(税込)
    • 製作期間:4か月~5か月
    • 公式HP:https://tsuchiya-randoseru.jp/


    ランドセルブランドの土屋鞄は、期間限定でリメイクを行っています。年に4回受け付けているので、スケジュールは公式ホームページで確認してください。

    土屋鞄

    画像引用元:土屋鞄公式

    ランドセルの素材を十分にいかした、シンプルでシックな小物が魅力。大人でも十分に使用できるアイテムです。親族へのプレゼントにしてもいいかもしれません。

    リメイク工房花鯨

    • リメイク商品:ミニランドセル、財布、コインケース、キーケース、通帳ケース、パスケース、キーホルダー、ストラップ、ベルトループ、バッグループなど
    • 価格:6,280円~2万5,000円(税込)
    • 製作期間:約8か月(※お急ぎ便利用で約2か月)
    • 公式HP:https://hanakujira.mysmartstore.jp/


    リメイクしてくれる商品の種類が多く、4点セットや6点小物セットなどお得なセットが魅力的な工房です。また、価格が安い点も特徴で、高評価の口コミがたくさん寄せられています。

    リメイク工房花鯨

    画像引用元:リメイク工房花鯨公式

    かわいい女の子向けのセットや大人向けのシンプルなセットと幅広く、選択肢が多い点も嬉しいポイント。どれにしようか迷ってしまいますね。
    オルゴール付きのミニランドセルもおすすめ。クリアケースやドーム型ディスプレイケースもオプションで付いているので、きれいに飾れます。
    子どもと相談して決めるのも、楽しい時間を過ごせそうです。

    カナーズジャパン

    • リメイク商品:財布、ミニランドセル、ランドセル・アルバム、キーホルダー、ショルダーバッグ、トートバッグ、キーケース、パスケース、コードクリップ、しおり、フォトフレーム、ポーチ、ペンケース、手帳ケース
    • 価格:1,100円~5万円以上(税込)
    • 製作期間:約2か月
    • 公式HP:https://canars.jp/

     
    メモリアルランドセル、略してメモラン。カナーズジャパンのリメイク商品は、メモランと呼ばれています。
    カナーズジャパンが手掛けるリメイク商品の特徴は、そのデザイン性。トートバッグやショルダーバッグなど、バッグのデザインはまるで高級ブランドのようにおしゃれです。大人の女性でも、違和感なく使用できるでしょう。どれにリメイクしようか迷ってしまいそうです。
    ランドセル・アルバムもおすすめです。
    ランドセルの見た目をそのまま生かした形のアルバムなので、ランドセルにつまった思い出をずっと大切にできます。

    カナーズジャパン

    画像引用元:カナーズジャパン公式

    商品によっては価格が5万円を超える場合もあるので、お財布と相談したうえで依頼してください。

    開発途上国の子どもたちに寄付する

    寄付するという方法を検討してみるのもよいでしょう。
    近年、ランドセルの寄付を募集している団体が増えてきています。全国から集まったランドセルは、アフガニスタンやミャンマー、フィリピン、ベトナム、カンボジア、タイといった開発途上国の子どもたちに贈られています。
    ランドセルの送料は負担しなければいけませんが、子どもが6年間大切にしてきたランドセルをまた別の誰かが同様に大切にしてくれると考えると嬉しいですね。
    開発途上国では、労働力として子どもが必要だったり、教育の必要性を重視していなかったりという理由で、子どもが教育を受けることに積極的ではない親もいます。しかし、贈られたランドセルを背負って嬉しそうな子どもを目の当たりにし、教育を受けさせてあげたいと思う親も多いそうです。
     また、「教育を受ける権利は男女ともにある」という認識を強くする意味でも、ランドセルの寄付は有効に作用しているよう。男女問わず、子どもにランドセルを平等に配ることで、女の子も男の子も同じように学校に通うのが当たり前という意識が浸透しているそうです。

    寄付する方法の基本的な流れ

    1.贈りたいランドセルが条件に合っているか公式ホームページで確認する

    どのようなランドセルでも寄付できるわけではありません。発送する前に、各団体のホームページを確認しながらランドセルの状態をチェックしましょう。
    以下の状態のランドセルは届けられないので注意してください。 

    • ベルトや留め具などが損傷しているもの、劣化が激しいもの
    • 豚革を使用しているもの(宗教上の理由)

    名前や寄せ書きがあるランドセルに関しては、団体によります。公式ホームページで確認してください。
    2.梱包する

    紙袋やビニール袋、ダンボールなどで梱包しましょう。すき間がある場合は、新聞紙や緩衝材などをつめて発送の際に動かないようにするのがポイントです。
    3.団体に寄付することを連絡する
    4.海外輸送経費を振り込む・クレジットカードで支払う
    5.発送する
    指定倉庫まで宅配便などで発送してください。 

    ランドセルを寄付できるおもな団体

    NPO法人ワールドギフト


    物品の寄付支援を中心として、食料支援や医療支援、「安全な水」支援など、さまざまな支援活動を行っている団体です。ランドセル以外にも、衣類やおもちゃ、キッチン用品など幅広く受け付けています。
    公式HP:https://world--gift.com/index.php

    公益財団法人JOICFP(ジョイセフ)

    とくに女性の支援に力を入れている団体です。日本で使わなくなったランドセルをアフガニスタンに寄付することで、子どもの学ぶ機会を支援しています。
    公式HP:https://www.joicfp.or.jp/jpn/

    NPO法人 JIYU(ジユウ)

    ランドセルをはじめ、文房具や学用品を東南アジアの子どもに届けている団体です。ベトナム・カンボジア・タイなどが中心。発送ではなく、現地にてすべて手渡しで届けている点が特徴です。
    公式HP:https://www.jiyu-jin.org/

    ランドセルの寄付はSDGsの実現に繋がっている

    このサイトでもたくさん紹介しているSDGs。
    使わなくなったランドセルを寄付することは、SDGs4「質の高い教育をみんなに」やSDGs10「人や国の不平等をなくそう」、SDGs12「つくる責任つかう責任」の実現に繋がっています。

    • 開発途上国の子どもたちがランドセルを使うことで、教育を受ける機会をつくれる
    • ランドセルの寄付により、開発途上国の支援になる
    • ランドセルを丁寧に使い寄付することで、無駄にならず資源を最大限に活用できる

    など、幅広いSDGsの実現に繋がっているのです。
    ランドセルをどうするか子どもと相談するとき、SDGsに触れながら話し合ってみてもよいかもしれませんね。
    SDGsについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
    SDGs4の取り組みとは?私たちにできることはある?現状や事例を解説! (miraii.jp)
    SDGs4「質の高い教育をみんなに」日本の事例に学ぶ小学生ができること! (miraii.jp)
    「SDGs 10.人や国の不平等をなくそう」実現のための取り組み事例をご紹介! (miraii.jp)
    【SDGs 10.人や国の不平等をなくそう】実現のためにできること (miraii.jp)
    「SDGs 12.つくる責任、つかう責任」の取り組み事例8選! (miraii.jp)

    学用品についてはどうする?

    色鉛筆

    ここでは、子どもが使っていた学用品についてどうするかを解説していきましょう。

    未使用の学用品

    未使用の鉛筆や色鉛筆、手動の鉛筆削り、ノート、消しゴム、マジック、ペンケースなどは、ランドセルといっしょに寄付することが可能です。
    もしランドセルを寄付する機会があれば、学用品をつけてもよいでしょう。

    リコーダー、鍵盤ハーモニカ

    中学生になっても使う可能性があるため、しばらく保管しておいてもよいでしょう。また、消毒洗浄して開発途上国に寄付するという方法もあります。

    習字セット・絵具セット・裁縫セット・彫刻刀

    中学生になっても使う可能性があるので、そのまま保管しておくのがよいでしょう。とくに、裁縫セットは大人になってもそのまま使っている人が多いようです。

    子どもとよく相談してランドセルをどうするか決めよう

    卒業後のランドセルをどうするかは、近年、保管や処分のほかにも、リメイクや寄付などさまざまな方法があります。
    手元に置いておきたい人はリメイクがおすすめ。業者や工房が多くありますので、リメイクしてほしいアイテムや予算などを考慮して工房を決めましょう。
    誰かに大切にしてほしいと思う人は、寄付する方法がよいでしょう。ただし、あまりに状態が悪いと発送できない場合がありますので、注意してください。
    どんな方法で手放すにしても、子どもとよく相談してください。お互いが納得いく形で、ランドセルの行き先を決めてくださいね。

    中学校に入学する準備に関する記事は、以下を参考にしてください。
    中学入学準備はどうする?子どもの未来のためにできること (miraii.jp)

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