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【最新】SDGs取り組み世界ランキングや親子でできる取り組み事例

SDGs・ESD
【最新】SDGs取り組み世界ランキングや親子でできる取り組み事例

SDGsの目標達成率は各国ごとに計算しランク付けされているのをご存知ですか?2021年6月には、最新版の195か国ランキングや達成状況が発表されました。

上位の国や日本の順位はどうだったのでしょうか?親子で取り組むサスティナブルライフやSDGsのゲームも併せてご紹介しますので、是非参考にしてください。

SDGsの17の目標を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【みんな知ってる?】SDGsとは?17の目標の解説をまとめました!

世界ランキング1位はどこの国?気になる日本の順位は?


ドイツ最大財団のベルテルスマン財団と持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)は、2016年から年に一度SDGs達成状況を分析したレポート「Sustainable Development report」を発行しています。

2021年6月14日には2021年版が発行され、195か国の目標達成状況やランキングが発表されました。

ランキング結果は、1位フィンランド、2位スウェーデン、3位デンマークと上位3位を北欧の国が占め、4位はドイツ、5位ベルギー、日本は18位でした。

次に、上位国や日本の取り組み事例を見ていきましょう。

参考資料:Sustainable Development Report 2021

上位国の取り組み事例は?

ランキング1位 フィンランド

2020年の4位から順位を上げ、2021年は85.90スコアを獲得し1位となりました。

フィンランドは公的福祉制度が充実しており、国民が暮らしやすい環境が整っています。公的福祉制度は次のようなものがあります。

  • 国民皆保険制度が維持されており、低額で公的医療機関を利用できる
  • 出産費は国民保険の対象、ベビーボックス(育児用品の詰め合わせボックス)もしくは出産給付金170ユーロのいずれかがもらえる
  • 未就学教育施設から大学院までの教育費が無償(0歳から通うことができる)

ほかにも、住宅家賃補助、高齢者や障害者へのケアサービスの提供、失業・退職時の最低保障などの制度が提供されています。

さらに、教育現場でLGBTについて学ぶ機会を作ったり、女性を積極的に管理職へ雇用したりと、ジェンダー平等への取り組みも進んでいます。

2021年からスタートした有給の育児休暇の新制度では、両親のそれぞれに164日ずつの育児休暇が与えられ、お互いの育児休暇日数から69日までを相手に譲ることが認められています。

シングルペアレントの場合でも親2人分の有給育児休暇を取得でき、働きながら育児がしやすい環境が整うだけではなく、男女の収入格差対策にも繋がると期待されています。

また、自然が多く、水が綺麗なフィンランドでは、子どもの頃から自然について学びながら育ちます。

そのため、国民の環境保全に対する意識は高く、水は買わずにマイボトルを利用、再生可能な素材を使った商品を選ぶ、休日は自然の中で過ごしたり自転車や徒歩で移動したりすることなどが当たり前となっています。

フィンランドを参考にした子どもとできる取り組み:マイボトルを習慣づける、山や森に出かけて自然の中で過ごす

ランキング2位 スウェーデン

2020年は1位だったスウェーデン、2021年はスコアが85.61で2位でした。スウェーデン政府が国民とともに積極的にSDGsに取り組んでいることが次の事例からも分かります。

  • ゴミの分別は100種類、デポジット制の容器や回収施設が充実(目標11住み続けられるまちづくりを、目標12つくる責任つかう責任に対する取り組み)

目標11、目標12について詳しく説明している記事はこちらです。
目標11住み続けられるまちづくり
目標12つくる責任つかう責任

  • スウェーデン政府の大臣の半数が女性、男女平等大臣という役職がある(目標5ジェンダー平等を実現させようへの取り組み)
  • 教育現場でLGBT、同性カップルについてのカリキュラムを取り入れる(目標5ジェンダー平等を実現させようへの取り組み)

目標5についての詳しい記事はこちらからご覧ください。
目標5ジェンダー平等を実現させよう

また、日本でも人気のスウェーデン発祥のIKEAも、サスティナブルな綿やウールを使った商品の販売など、SDGsに積極的に取り組んでいます。

 スウェーデンを参考にした子どもとできる取り組み:家庭ごみのリサイクル、LGBTやジェンダーについての本を読んだり親子で話したりする

イケア・ジャパンの取り組みに興味のある方はこちらをご参照ください。
IKEA公式サイト

ランキング3位 デンマーク

デンマークには、持続可能な社会を目標・実践しているコミュニティ「エコビレッジ」がいくつもあります。

そして現在注目されているのが「UN17 Village」プロジェクト。SDGs17の目標を満たしたエコビレッジを建設する取り組みです。

ビレッジの建設には、廃棄予定だったコンクリートや木材、ガラスなどからつくられたアップサイクル資材が使われます。

また、サスティナブルライフを実現するために、ソーラーパネルや雨水を再利用したコインランドリー、屋上庭園や共同キッチンなどが設置される予定だそうです。

さらに、デンマークは食品ロスへの取り組みに大きく貢献しています。

例えば、デンマーク発祥の「Too Good To Go」。レストランや食料品店などから余った食料品を安価で購入できるアプリで、現在ヨーロッパをはじめとする15カ国で利用できます。

2016年には賞味期限切れ商品専門スーパー「Wefood」がオープン。賞味期限切れの商品以外にもパッケージに傷のあるものや形の悪い野菜などが、市場価格の30~50%引きで販売されています。

Wefoodの利益は基本的に、飢餓に苦しむ国への慈善活動に寄付されているそうです。

デンマークを参考にした子どもとできること:雨水を溜めて植物の水やりに使う、文房具を最後まで使い切る

ランキング4位 ドイツ

SDGsの先進国ドイツは常に上位にランキングしています。

各都市の自治体の取り組みが進んでおり、以下のように街全体で行われ、子どもが気軽に参加できる取り組みも充実しています。

  • Kauf-nix-Tag(無買日):物を買わない日(目標12つくる責任つかう責任への取り組み)
  • Grune Knopfタグ:発展途上国の安全な環境で作られた商品を示すタグ(目標10人や国の不平等をなくそうへの取り組み)

目標10の詳しい記事はこちらをご覧ください。
【SDGs 10.人や国の不平等をなくそう】実現のためにできること

・Pumpipume(近所で持っている物を貸し合う活動):例えば自転車を貸せる場合、自転車の描いてあるステッカーを自治体からもらい、家のポストに貼っておく(目標12つくる責任つかう責任への取り組み)

ドイツを参考にした子どもとできる取り組み:フェアトレードマークやオーガニックマークがついた商品を探す、図書館やレンタル店を利用する

ランキング18位 日本

日本は2020年からひとつランクが下がり18位でした。目標5.ジェンダー平等、目標13.気候変動、目標14.海の豊かさ、目標15.森の豊かさ、目標17.パートナーシップが最も低い達成度で評価され、大きな課題となっています。

子ども食堂や生活困窮者を支援するためのフードバンクを行う自治体や、ジェンダー平等のための男女共同参画の推進に向けた教員研修モデルプログラムの開発や研修を行っている独立行政法人など、様々な団体がSDGsの課題達成に向けて取り組んでいます。

日本政府もSDGsを推進するような取り組みをしています。

  • ジャパンSDGsアワード:SDGs推進本部がSDGs達成に資する優れた取り組みを行っている企業・団体等を表彰
  • 地方創生SDGs官民連携プラットフォーム・マッチング支援:地方創生およびSDGsを通じて解決したい課題をもつ会員と、解決策やノウハウを持つ会員とのマッチングをサポート
  • 環境省ローカルSDGs企業等登録制度:地域循環共生圏づくりのヒントになる地域の取り組みや地域循環共生圏事例を学べる。同じ課題を持つの取り組み地域やノウハウを持つ企業などから事業のパートナーを探せる


子どもとできる取り組み:自分の住んでいる地域について調べる、フードバンクやチャリティイベントへの寄付

親子でサスティナブルライフを!


サスティナブルライフ=持続可能な生活を意識した暮らしをしてみませんか。

普段の生活でできる小さなことでも構いません。多くの人が環境に配慮し、周りの人々に優しい気持ちを持って生活するだけで、未来は大きく変わってくるはずです。

毎日の暮らしの中でできること

節電や節水、ゴミや食品ロスを減らすなど、毎日の生活の中でできることは沢山あります。その中で、いくつかの取り組み例をご紹介します。

  • ゴミの分別の手伝い、図書館やリサイクル店の利用→リサイクルやリユースへの理解が深まる
  • 食べ放題では食べられる量だけお皿に取る、冷蔵庫や棚の中に賞味期限が近い物がないか探す→食品ロスへの取り組み
  • 買い物はエコバックを持参→海のプラスチック袋問題に貢献できる
  • 生鮮食品は住んでいる地域や近くで生産されたものを購入する→配送によるCO2排出量の削減、地産地消による地域経済活性化に繋がる
  • 1日5種類の野菜か果物を食べる→様々な野菜や果物を食べ健康な体を作る
  • 豆苗やネギなどの切れ端で野菜を育てる→何気なく捨てている部分から再び野菜が育つことを学び、食品ロスについて考えるきっかけを作る


食品ロスについて詳しく説明しているこちらの記事もぜひご覧ください!
”食品ロス”の現状と”いまから始めるSDGs”4つのことを紹介!

沢山の人と接する機会を作ろう

差別のない世界を作るために、沢山の人と接し自分とは違う人たちへの理解を深める機会を作りましょう。

  • 祖父母や近所の高齢者との交流→肉体的にはできないことがあっても知識が豊富で優しさがあり、大切な存在ということを学べる
  • 外国の子どもたちが登場する絵本や本を読む→他国の子どもたちについて理解し、外国にルーツのある子どもたちとも分け隔てなく交流できるようになる
  • 友だちと外で遊ぶ→外でのびのびと遊びながら、健全な交友関係を築く


自然や動物と触れる機会を

地球上の生き物や自然の大切さを学ぶこともSDGsの目標達成には大切です。

  • 図鑑を見る→動物や昆虫、植物や天文など、様々な図鑑を見ながら、楽しく自然について学習する
  • 自然に触れる機会を作る→海や山などの自然の中で思いっきり遊びながら、自然の恵みに気づき感謝できるようになる
  • 動物園や水族館に出かける→動物や水中の生き物を目の当たりにしたり、触れ合ったりして命の尊さを学ぶ


SDGsゲームで楽しく学ぼう


SDGsのカードゲームやオンラインゲームで楽しくSDGsについて学びましょう。

・SDGsカードゲーム「2030SDGs」
一般社団法人イマココラボと株式会社プロジェクトデザインによって作成された「2030SDGs」は、SDGsの17の目標を達成するために、現在から2030年までの道のりを体験するゲームです。

ルールは「与えられたお金と時間を使って、プロジェクト活動を行うことで、最終的にゴールを達成する」というもの。

行ったプロジェクトによって世界の状況が変わっていき、参加者全員が行うプロジェクトの結果、2030年の世界が現れていきます。

興味のある方はイマココラボのHPを参考にしてください。
カードゲーム2030SDGs

・SDGsすごろく「ゴー・ゴールズ!」
「ゴー・ゴールズ」は、世界中の子どもたちにSDGsをシンプルで子どもが分かりやすい方法で教えることを助ける目的として、ブリュッセルの国連地域広報センター(UNRIC)によって作成されました。

遊び方は日本のすごろくと同じで、サイコロを振ってコマを進めていきます。遊戯盤には63のマス目の中にSDGsの17の目標が書かれたものがあり、コマが目標が書かれたマス目で止まればクイズのカードを引きます。クイズの答えは選択制で、正解するともう一度サイコロ を振ることができます。「2030」のゴールに最初にたどり着いた人が勝ちとなります。

遊戯盤や遊び方の説明などは、国連地域広報センターのサイトからダウンロードできます。英語や中国語など、20か国以上の言語が用意されています。

ダウンロードはこちらから
すごろくでSDGsを学ぼう

・ごみ拾いSNS「ピリカ」
世界でごみの自然界流出は大きな問題となっています。ピリカは111か国以上で利用され、これまでに拾われたごみは2億個だそう。

ごみ拾いの記録を写真などでアップし、いいねをし合ったり、メッセージを送り合ったりするアプリです。

詳細はこちらをご覧ください。
ごみ拾いSNSピリカ

よりよい未来を作るために


SDGsは地球上に住むすべての生き物が安全に暮らせるため、そして子どもたちの未来を守るための大切な取り組みです。

大人が環境や人々に優しい取り組みを実践することはもちろん、子どもたちにもその大切さを伝えることは、よりよい未来を作るうえでとても大切なことではないでしょうか。

いきなり難しいことを言っても子どもは構えてしまうかもしれません。毎日の生活の中で気軽にできることや遊びを通して、子どもたちが自然にSDGsに興味を持てる環境が作れると良いですね。

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